


パーソナルトレーニングでは、トレーニングだけではなく、食事指導を受けられることも多くあります。
ダイエットやボディメイクにおいて、食事はトレーニングと同じくらい大事な要素であるため、トレーナーの指導のもと、食生活を整えるのは非常に効果的と言えるでしょう。
ただし、人によっては「食事制限はせずにダイエットをしたい」「仕事柄生活習慣が不規則なので、きっちりとした食事管理を実践するのは難しい」ということもあるかもしれません。
そこで、今回はパーソナルトレーニングで食事指導を受けるべきか否か迷っている方のために、パーソナルトレーニングで食事指導を受けるメリットとデメリットをお伝えします。
目次
パーソナルトレーニング中は“必ず ”食事制限をしなければいけないの?
パーソナルトレーニングにおいて、食事制限や食事に関する指導は“ 必ず”あるものではありません。
食事制限や食事指導が必要になるかどうかは、トレーナーの方針や利用者の体形や目的、成果を出すまでの期間次第と言えます。また、食事制限や食事指導を行うにしても、その厳しさの度合いは、同じく現状と目標のギャップや時間がどのくらいあるかによって異なるものです。
例えば、BMIの数値が25以上で肥満気味という方が短期間で大幅な減量を目指す場合は、糖質制限やカロリー制限など何らかの食事に関する制限を設けることが高確率で必要になるでしょう。
一方で、BMIの数値が20前後でもともと細身の女性がヒップアップやくびれ作りを目的にパーソナルトレーニングを受ける場合は筋肉量を増やすことが重要になるため、食事の量や摂取カロリーを減らすような食事制限をするというよりも、筋肉のもととなるタンパク質を多めに摂取することが大事になります。
自分が食事制限や食事管理を行うべきかどうか確かめるためにも、一度パーソナルトレーニングの体験に赴き、トレーナーに直接相談してみると良いかもしれません。
また、食事指導の方針はジムによって様々です。糖質制限を徹底するジムや、三食しっかり食べる食事指導をするジムもあります。気になるジムがあれば、事前にどのような指導をしてくれるか確認するようにしましょう。
パーソナルトレーニングで食事指導を受けるメリット
それでは、ここからはパーソナルトレーニングで、食事指導を受けるメリットとデメリットをお伝えしますが、まずはメリットからみていきましょう。
- 栄養学の知識が身につく
- 短期間で効果を実感しやすい
メリット1.栄養学の知識が身につく
パーソナルトレーナーが日々の食事の管理・アドバイスをしてくれることで、自然と栄養についての知識が身についていきます。
ダイエット中は栄養管理がとても大切で、自己流で食事内容を考えると上手くダイエットの成果が出ない場合や体調不良につながる場合もあります。
例えば、糖質など痩せるうえで避けるべき栄養素以外にも、必要な栄養素までカットしてしまう可能性があります。これは糖質を削減しようと炭水化物を抜くことで、炭水化物に含まれる食物繊維が不足し腸内環境の悪化につながるといったケースです。
このように、自己流で食事制限を行うとカットすべきではない栄養素まで意図せず抑えられてしまうことも考えられます。
しかし、プロから正しい食事制限を指導して貰えば、「どんな食品をなぜ避けるべきなのか」「どんな栄養素をなぜ摂るべきなのか」といった正しい知識を蓄えていくことができます。
こうした知識はパーソナルトレーニングの期間が終了しても、日々の生活で活かせるものです。栄養に関してしっかりと知識を身につけ、太りにくい食事を続けることができれば、トレーニング終了後も体形を維持し続けられるでしょう。
メリット2.短期間で効果を実感しやすい
パーソナルトレーナーが体重・身長・筋肉量などから、その人の体質にあった最適なメニューを提案してくれるため短期間でも効果を実感しやすくなっています。
自己流でダイエットを行う場合、食事内容やトレーニング方法など、世の中にある様々なダイエットプランから自身に適したものを見つけなくてはなりません。これはとても難しく「自分には合わなかった」とダイエットを断念した経験は多くの方にあるのではないでしょうか。
例えば、毎日の摂取カロリーが多い方が糖質制限を行ってもあまり効果は期待できないかもしれず、糖質よりもカロリーを抑える必要があるかもしれません。また、筋肉量が少ない方は食事制限よりもトレーニングに重点をおいて、摂取カロリーを減らすよりも消費エネルギーを増やした方が有効かもしれません。
このように、個々人の体質や生活習慣によって効果的なダイエット方法は異なるものです。
パーソナルトレーニングでは、専門家があなたの目的に向かって最短距離の道筋を立ててくれるため、自身で試行錯誤する必要がありません。
自身に最適なダイエットプランに取り組めば、今まで自己流でのダイエットが上手くいかなかった方でも短期間で効果を実感できるでしょう。
パーソナルトレーニングで食事指導を受けるデメリット
パーソナルトレーニングで食事指導を受けることにはメリットがある反面、場合によってはデメリットが生じる場合もあります。
- ストレスが溜まりやすい
- リバウンドの可能性がある
デメリット1.ストレスが溜まりやすい
まずストレスが溜まりやすいということが挙げられるでしょう。
普段から太りやすい食事をしている方の場合、食事内容をガラッと変えなければいけないこともありえるからです。
例えば「毎日甘いものを食べている」「ラーメンが大好きで食べ歩いている」といったような糖質が多い食生活を送っている場合、余った糖質が脂肪に変わるのを防ぐために、糖質を控えるよう指導される可能性があります。
食事を楽しみにしている方ほど、大好きなものを制限されることにストレスを感じるでしょう。特に太る原因が食生活そのものにある場合は、一時的な食事制限ではなく、根本的に食事を見直さなければいけない場合もあります。
そのため「大好きな食事を制限されたくない」「食生活を変えたくない」といった方にとっては、食事制限はストレスに感じるでしょう。
ストレスを溜めないためには、じっくりトレーナーと相談して、自分にとって無理のない食事内容で進めることが大切です。
デメリット2.リバウンドの可能性がある
パーソナルトレーニングの期間が終了した途端に元の食生活に戻ればリバウンドする可能性があります。
トレーナーの指導を活かして、太らないよう栄養に気をつけた食事を心がけていれば問題ありません。
しかし、「ダイエットを終えた瞬間に気が緩んで食べ過ぎる」「食事制限の知識を活かさない」など、食事内容に気を遣わなければリバウンドしてもおかしくないでしょう。
指導された食事内容を続けられるか不安を感じる方は、目標達成後すぐにパーソナルトレーニングを止めるのではなく、頻度を減らして3ヶ月〜半年ほどパーソナルトレーニングを継続することをおすすめします。
例えば2〜3ヶ月に1回など、頻度を減らして定期健診のようにパーソナルトレーニングを継続することで、自分の状態・状況に合わせてトレーニング方法を調整していくことができます。
パーソナルトレーニングで食事指導を受けた方がいい人
これまで紹介したメリット・デメリットを踏まえて、食事指導を受けた方がいいと思われるのは以下のような方です。
- 短期間で集中的にダイエットをしたい人
- 栄養学の知識を身につけたい人
食事指導を受けた方がいい人1.短期間で集中的にダイエットをしたい人
食事指導をおすすめできる方として、まず挙げられるのが短期間で痩せたいと考えている方です。
というのも、食事制限を行わないということは運動でエネルギーを消費して痩せることになります。もちろん運動はダイエットに不可欠で有効な方法ではありますが、いくらエネルギーを消費していても摂取するエネルギーも多いようではダイエットの効果が出づらくなってしまいます。
また、筋肉が増えればそれに比例して基礎代謝量が増えるため、筋肉をつけることはダイエットの重要な要素です。
筋肉や臓器、脳の働きに必要なエネルギーのこと。生命維持に最低限必要なエネルギーで、寝ている間であっても絶えず消費しています。基礎代謝を上げるためには筋肉量を増やすことが大事です。
しかし、そのためには筋肉がつきやすい食事をする必要があります。
筋肉はただ鍛えれば育つというわけではありません。筋肉の素となるタンパク質やアミノ酸、タンパク質の吸収を助けるビタミンB6など様々な栄養素が必要となります。
これらのことから、「運動」と「食事」の両面からダイエットを行った方が短期間でも成果が出やすいと考えられます。
食事指導を受けた方がいい人2.栄養学の知識を身につけたい人
メリットとしても述べた通り、食事指導を受けることで自然と栄養学の知識を身につけることができるでしょう。
パーソナルトレーナーに毎食の食事の写真を送るなど食事内容を報告することで、トレーナーが摂取したカロリーや糖質を割り出してくれます。さらに、その食事内容が目標のためにきちんと制限されているか、もしくは必要な栄養素が摂取できているかをフィードバックしてくれます。
このやり取りの中で徐々に食べるべき食品や必要な栄養素についてなど、栄養学の知識が身についていくでしょう。
また、もし知識が間違っていても、トレーナーが軌道修正してくれるため、トレーナーから学ぼうとすればどんどん知識がアップデートされていきます。
ダイエット後もリバウンドせずに、ベストな体形を維持していくために栄養の知識を身につけたいと考えている人にとって、パーソナルトレーニングでの食事指導は実践しながら知識を蓄える最適な機会です。
まとめ
ひと口にパーソナルトレーニングと言ってもトレーナーによって考え方が違うため、食事制限がある場合とない場合があり、食事制限をする場合でもその程度には差があります。また、食事制限というよりはアドバイスや指導に留める場合もあります。
つまり一概に食事制限が伴うとは限らないため、どのような指導が行われるのか事前に確認することが非常に大切です。
ですが、食事制限を受けることで、栄養学の知識が身につけばダイエット後も体形の維持に努めやすくなります。そのため、パーソナルトレーニングを「ダイエットをしながら知識を得る場」と捉えて知識を吸収するように活用しましょう。







