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2018.06.23

パーソナルトレーナーの「資格」の種類を解説|選ぶポイントも紹介

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TOREMO ジムコンサルタント
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パーソナルトレーニングにおいて、トレーナー選びはモチベーションの維持や、場合によっては成果にも影響を与える、重要な要素の1つです。

トレーナーを選ぶ時の判断材料としては、トレーナーの活動エリア、得意な分野(ダイエットやフィジークなど)など、複数の要素がありますが、トレーナーが保有している資格をチェックする、というのも1つの有効な策でしょう。

とはいえ、医師免許や美容師の免許のように、パーソナルトレーナーには国が定めた免許がある訳ではありません。持っている資格はトレーナーによって異なり、その種類は多岐にわたります。

だからこそ、「どの資格を持っているトレーナーを選べば良いの?」と迷う方は多いかもしれません。

そこで、今回はパーソナルトレーナーが持っている資格の中で有名なものを紹介します。

もちろんこの記事で紹介する資格を持っていなくとも、優秀なトレーナーはいますが、「どのトレーナーを選べば良いかわからない!」と迷われた時はぜひ参考にしてみてください。

パーソナルトレーナーが保有する主な資格一覧

冒頭でも述べた通り、パーソナルトレーナーになるための資格というものはありません。しかし、様々な団体からパーソナルトレーニングに活かせる資格が認定されています。ここでは、主なものを一覧でご紹介します。

資格名 認定団体
NESTA-PFT NESTA(全米エクササイズ&スポーツトレーナー協会)
NESTAダイエット&ビューティースペシャリスト NESTA(全米エクササイズ&スポーツトレーナー協会)
NESTA-フィットネスニュートリションスペシャリスト NESTA(全米エクササイズ&スポーツトレーナー協会)
JATI-ATI JATI(日本トレーニング指導者協会)
健康運動指導士 公益財団法人健康・体力づくり事業財団
NSCA-CPT NSCA(全米ストレングス&コンディショニング協会)
NSCA-CSCS NSCA(全米ストレングス&コンディショニング協会)

パーソナルトレーナーの資格1.NESTA-PFT

NESTA-PFTは、「NESTA(全米エクササイズ&スポーツトレーナー協会)」が認定する、パーソナルフィットネストレーナー(PFT)であることを表す国際的な資格です。

日本やアメリカだけではなく世界20ヶ国でNESTA-PFTを持つトレーナーが活動しています。

PFTとして認定を受けるためには、利用者のニーズやゴール(理想像)を叶えるための適切な提案ができるようになるためのプログラムを受けなければなりません。

NESTA-PFTの資格を持っているということは、健康・フィットネスのプロとしての総合的な知識や技術を身につけているということの1つの証明でもあります。

NESTA-PFTは多くのパーソナルトレーナーが取得している、信頼できる資格の1つです。またNESTAは、NESTA-PFTの他にも、資格を設けていますので、以下で紹介します。

座学 実技 試験 有効期限
32時間 4年間

※ロングゼミコースの場合

パーソナルトレーナーの資格2.NESTAダイエット&ビューティースペシャリスト

NESTAダイエット&ビューティースペシャリストは、NESTAが付与している、「ダイエット」と「美容」に特化した資格です。

特に女性客を指導するトレーナーに向けて作られており、NESTAダイエット&ビューティースペシャリストの資格を取得するためには、女性の体の仕組み(月経、女性ホルモン、妊娠、閉経、体脂肪)や骨格、関節や筋肉の動き、姿勢や歩き方、基礎的な栄養学やサプリメントについての知識を身につけることが求められます。

女性の方であれば、NESTAダイエット&ビューティースペシャリストを有しているトレーナーを選ぶのも良いかもしれません。

座学 実技 試験 有効期限
16時間(実技込み) 永久

※試験は自宅で受験後、回答を郵送

パーソナルトレーナーの資格3.NESTA-フィットネスニュートリションスペシャリスト

NESTA-フィットネスニュートリションスペシャリストは、利用者のトレーニング目的に応じて食生活をサポートするための知識があることを示す資格です。

利用者の目標を達成するためには、「いつ」「何を」「どれくらい」摂るべきなのか、ということから、消化器官の働きや消費・摂取エネルギーについてなど、体の仕組みまで理解しなければなりません。

NESTA-フィットネスニュートリションスペシャリストは、食事面からのサポートを望まれる方に重要視してほしい資格です。

座学 実技 試験 有効期限
16時間 永久

※試験は自宅で受験後、回答を郵送

パーソナルトレーナーの資格4.JATI-ATI

JATI-ATIは、JATI(日本トレーニング指導者協会)の認定トレーニング指導者(ATI:Accredited Training Instructor)であることを表す資格です。

一般人からトップアスリートまで、対象や分野問わず適切な指導ができるトレーニングの専門家に育てることを目的としています。

資格を取るために必要な座学は国内の現場での事例や専門家からの意見を取り入れた内容になっており、日本のトレーニング業界の現状に合った、実践的な知識を身につけることを求められます。

また、JATIの認定資格には段階があります。

JATIは3つの段階に分かれている

  • JATI-ATI:基礎
  • JATI-AATI:上級トレーニング指導者
  • JATI-SATI:特別上級トレーニング指導者
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JATI-ATIの上級資格

◆上級トレーニング指導者(JATI-AATI):実技技能や指導技能も必要となり、後進への指導を行う能力が備わっていることを証明する上級資格。取得にはJATI-ATI取得後3年以上の実務経験が必要。

◆特別上級トレーニング指導者(JATI-SATI):国内を代表する最上級資格とされ、国際レベルのトップアスリートを指導するトレーニング指導者や、インストラクターの教育担当者などに推奨されている資格。取得にはJATI-AATI取得後さらに5年以上の実務経験が必要。

座学 実技 試験 有効期限
31時間 5年

※JATI-ATI取得の場合

パーソナルトレーナーの資格5.健康運動指導士

健康運動指導士は、公益財団法人健康・体力づくり事業財団が認定している資格で、1988年に厚生大臣(現・厚生労働大臣)の認定事業として開始された資格制度です。

生活習慣病を予防し、健康水準を保持・増進することを目的として作られた資格で、健康運動指導士の役割は、個人の心身の状態に応じて、安全かつ効果的な運動を行うためのトレーニングメニューを作成し指導することにあります。

したがって、健康運動指導士は「短期集中のダイエットをする」「ボディビルダーのようなムキムキの筋肉をつける」というような目的の方でなく、予防医療や健康維持を目的とした方を指導するトレーナー向けの資格と言えるでしょう。

座学 実技 試験 有効期限
104単位 5年

※最大104単位の取得が必要、資格の有無などで必要数が変動(最小40単位)

パーソナルトレーナーの資格6.NSCA-CPT

NSCA-CPTは、NPO法人NSCAジャパン(日本ストレングス&コンディショニング協会)のNSCA認定パーソナルトレーナー(CPT:Certified Personal Trainer)であることを表す資格です。

NSCA-CPTは、日本のNPOによる資格ではありますが、アメリカの全米資格認定委員会にも認められた国際的にも非常に信頼性の高い資格で、運動生理学から栄養学まで、幅広い専門知識を学ばなければなりません。

NSCA-CPTを持っているトレーナーであれば、食事に関する指導を受けられる可能性が高いためダイエット中の方におすすめです。

座学 実技 試験 有効期限
年1回関東・関西で受験対策講座 心肺蘇生/AED認定の保持が必要 3年(取得日により変動)

※テキストや専用動画での自己学習が基本。多くの受験者が3~9カ月間は試験対策を行う。

パーソナルトレーナーの資格7.NSCA-CSCS

NSCA-CSCSは、同じくNPO法人NSCAジャパンが認定しているもので、認定ストレングス&コンディショニングスペシャリスト(CSCS:Certified Strength & Conditioning Specialist)と認められたトレーナーに付与されます。

NSCA-CPTは、指導対象者の年齢や性別に関わらず幅広く指導を行うための資格であるのに対して、NSCA-CSCSはアスリートに特化した指導を行うための資格です。

「社会人サッカーをしている」「部活をしている」などの方が運動能力向上を目的にパーソナルトレーニングを受ける際にぜひチェックすることをおすすめします。

座学 実技 試験 有効期限
年1回関東・関西で受験対策講座 心肺蘇生/AED認定の保持が必要 3年(取得日により変動)

※テキストや専用動画での自己学習が基本。多くの受験者が3~9カ月間は試験対策を行う。

まとめ

何度か述べた通り、パーソナルトレーナーになるための資格というものは存在しません。しかし、保有する資格によってそのトレーナーが「どのような知識を持っているのか」「得意とする指導はどのようなものなのか」を推し量ることができます。

パーソナルトレーニングを利用する目的はその人によって様々です。ダイエットがしたい方、筋肉をつけたい方、運動パフォーマンスを向上させたい方、それぞれ求めるものが違うことでしょう。

パーソナルトレーニングを利用する目的に応じて、最適なトレーナーを見つけるために「資格」は1つの大きな指標となります。しっかりと確認しておくようにしましょう。

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